「月にだいたい15万くらいキャバで使いますね」


そうハニかん
話すのは、

36歳独身

当時、

期間工歴2年I君だ。

どうやら職場の忘年会
3次会で行ったキャバクラで、

超・超どストライク
キャバ嬢様
当たったらしい。

休憩時間、
耳にタコができるほど、

いい女自慢するんで、

俺も一度おがませろ!と、
給料日明けの週末に
連れて行ってもらった。

「いらっしゃいませ!」

本田翼
ちょっとふっくらさせた、

笑顔超ヤバい
美形なキャバ譲だった。


あの笑顔に、

女免疫のない期間工は、

即オチだろうと、

うなずいた



その忘年会の日を境に、

毎月、彼は、

給料の約半分を、

彼女のため
使うことになる。

給料をどう使おうかは、

個人の自由

それでストレス解消できたり、

働きがいや、生きがい
繋がれば否定はしない、

しかーーし、

その本田翼似
キャバ嬢に、

耳元でささやかれた

とろさんは、

「Iさんのお部下さんらしいですね」

「やさしい上司もって幸せですね」



「ふぁっ?」

どうやら彼は、

派遣期間工ではなく、

職場では、

ナンバー2の正社員

次期工長という、

大ウソ

ついていたのだ。。



部下役に徹したその晩の飲み代は、

すべて彼におごってもらったのは、

言うまでもない。

わたしにも経験があるが、
夜の世界でついつい
見栄を張るのは
よくあることだ。

わたしは、

まったく

I君をとがめなかった

1月の夜の冷たい空気が、
ふたりの期間工の背中を丸くさせ

寮までの帰路、

何も会話はなかった



後日談

本田翼似のキャバ嬢が
故郷沖縄に帰った
すっかり肩を落としたI君

それからほどなくして、

彼も、

私の職場から消えて行った

ちょっとストーカー気質な彼。

沖縄まで追いかけて行ったかは

わたしには知る由もない。

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